【堀越れいかが市川ぼたん襲名】代々受け継がれてる”名跡”って何?

代目とか名跡って何?

歌舞伎役者である十一代目市川海老蔵さんの長女である堀越れいかちゃんが2019年8月に日本舞踊市川流の四代目市川ぼたんを襲名したのは記憶に新しいところでしょう。

ただ、このような名前を出されても、歌舞伎や日本舞踊の世界にある程度親しみのある人であれば興味を持っていることでしょうが、あまり馴染みのない人からすると、四代目とか名跡などと言っても何のことかと思ってしまうかもしれません。

今回はそんな歌舞伎で代々伝わる”名跡”についてまとめてみました。

名跡って何?読み方は?

これは、歌舞伎や舞踊、能や狂言といった古典的な芸能の他、落語さらには相撲などの武道の世界においても広く見られる制度で、名跡と呼ばれるものです。読み方としては、”めいせき”と読む人もいますがこれは正確ではなく、”みょうせき“と読むのが正しいとされており、要するに代々受け継いでいく名前、芸名を指します。

つまり、市川海老蔵さんで言えば、過去に10人の人がこの名前を名乗ったことがあり、現在それを名乗っている人が11人目だということになりますし、市川ぼたんでは過去に3人がこの名前を名乗ったことがあって、現在は本名・堀越れいかが4人目として名乗っているということです。

堀越れいか

なぜ同じ名前を使うの?

どうして本名をそのまま使わないのか、あるいは、芸名を使うにしても個性ある独自のものを使わないのかと思う人もいるかもしれません。

芸能の世界には他に数多くの種類がありますが、それらでは別に名前を代々受け継いでいくようなことは特にされていないことが多いでしょう。この理由はさほど難しいことではありません。名前を受け継ぐことで、つまりは先代が有していた伝統や信用など、現代風に言えばブランド力をそのまま受け継ぐことが比較的容易になるからだということです。

そのため、歌舞伎や舞踊など伝統が特に重視される世界においてはこの名跡という制度が発達してきたと考えられます。

名跡を受け継ぐのは簡単じゃない!

ただ、言うまでもないことですが、名跡を受け継ぐことは確かに伝統や信用を受け継ぐことが比較的容易になることは事実ですが、決して自動的に受け継ぐことができるわけではありません。ましてや芸の実力が過去の同じ名跡襲名者と同じレベルに自動的に達することができるはずもないわけです。

芸の実力が十分に伴わないままに名跡を襲名しては、かえってその伝統や信用を傷つけることになってしまうわけで、その意味では生半可なことでは襲名させてもらうことはできないと考えても良いでしょう。

また、芸はそれこそ一生をかけて実力を伸ばしていくケースも多く、ある個人がある一つの名跡を襲名すればそれは一生ものというのもおかしな話になることがあります。そういう場合は出世魚のように名跡もより高いレベルのものに段階を踏んで襲名していく場合もあります。

例えば当代の市川海老蔵さんについて言えば、一つ前は7歳の時に襲名した市川新之助という名跡でした。そして今度は市川宗家の大名跡・市川團十郎を襲名します。このように芸のレベル、役者としての経験や品格などによって、個人としては同じ人間が複数の名跡を次々と襲名していくというのはこの世界ではごく普通のことです。

市川海老蔵

このように、名跡を挙げて話をする場合、代々使われている芸名としての意味合いと、現在その芸名を名乗っている個人を指す場合とがありますから注意しなければなりません。

代々使われている芸名としての意味合いの場合、その名跡を持つ人はだいたいどれくらいの芸のレベルで、経験や品格はこれくらいといったイメージを前提にしていることがあるわけです。これに対して個人を指す場合は当然ながらその人自身だけを意味しているわけです。

堀越れいかが市川ぼたんへ

四代目市川ぼたんの場合、生まれは2011年7月ですから、2019年に四代目を襲名した時点でまだわずか8歳です。小学校低学年の子供が、日本舞踊という世界でそれなりの伝統や信用を受け継ぐことのできるレベルと見なされているわけですからある意味で凄いことだと言わざるを得ません。

ちなみに先代である三代目市川ぼたんは、本名を堀越智英子と言い、海老蔵さんの妹になります。

参考:市川海老蔵の妹ってどんな人?兄妹仲は?二人存在する?

そして、堀越れいかが四代目市川ぼたんを襲名したまさにその同じ日、海老蔵さんの妹は四代目市川翠扇を襲名しています。まさにここに名跡を受け継いでいくという形が表れていることが分かるでしょう。

れいかちゃんは襲名前にも舞踊を観客の前で披露した経験もあります。

堀越れいか

代表的なものが日本昔話にも出てくるかぐや姫の姫役です。別に、名跡がないと観客の前に出られないという決まり事があるわけではありません。というか、そのような経験を踏まえ、ある程度は実力や品格が伴っていると判断されない限りは名跡を受け継がせてもらえることなどないでしょう。

今後、どのように芸風を花開かせていくのか今から楽しみであり、それはまさにこのような芸能を愛する人たちに共通する大きな関心事でもあるわけです。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

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