【JAPAN THEATER】市川海老蔵が紡ぐ「和の世界」とは?

市川海老蔵さん主演の新作歌舞伎「JAPAN THEATER」・日本橋・京都南座・シンガポール公演!

市川海老蔵が紡ぐ和の世界「JAPAN THEATER(ジャパンシアター)」が今年2014年の10月11日に日本橋三井ホールで初公演されました。

歌舞伎に新風を巻き起こし続けてる海老蔵さんだが、今回のJAPAN THEATERとは一体どのような舞台だったのでしょうか?

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ある関係者の話によると「日本の伝統芸能を一同に集めた舞台」と絶賛する。

しかも日本のみならず今回のJAPAN THEATERはシンガポールでも公演されました。

「歌舞伎を海外でも!」

との海老蔵さんの熱い思いが今回の公演にも影響したのでしょうね。

そんな今回の「市川海老蔵が紡ぐ和の世界 JAPAN THEATER」とはどんな内容だったのでしょうか?

感想も含めて書いて見ました。

「JAPAN THEATER(ジャパンシアター)」とは?

今回のJAPAN THEATERは当代の十一代目市川海老蔵から始まった新たな演目です。

海老蔵さんは今までも自主公演で宮本亜門らと組んでの新作歌舞伎「ABKAI」や、企画公演「古典への誘い」では能とコラボレーションするなど色んな形で新たな歌舞伎の普及に努めてきたが、今回のJAPAN THEATERも今までにない新しい試みです。

この作品は日本の伝統芸能が一同となり、言うならば伝統芸能のオールスターみたいなものです。

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歌舞伎が喝采を浴びてた江戸時代は、様々な文化が開花したとも言える時代でした。

有名どころは「能楽」「落語」「狂言」などがありますね。

そんな伝統芸能を振り返り、また次世代に継承していくために海老蔵さんは歌舞伎だけにとらわれず、紐解き紡ぎ出したのが今回のJAPAN THEATERとも言えるでしょう。

「歌舞伎は歌舞伎、能は能、落語は落語と、意外とみんな個々に孤立しているのです。

でも、日本の伝統芸能という意味ではみな同じではないでしょうか。

それぞれが独自に発展していくのは当然だけど、少し視点を変えて、日本の伝統芸能というくくりで、一緒に公演をしてもいいのではないかという思いがありました。

それで世界へ行けたらいいなという気持ちがあります」 (市川海老蔵)

海老蔵さんは歌舞伎は歌舞伎だけ、落語は落語だけとか…そんな枠にとらわれず、全てをひとくくりとしてもいいのではないだろうか?とのおもいがあったようです。

そんな新たな試み、ではキャスティングや演目はどのようになったのでしょうか?

海老蔵さんは何をするのでしょうか?

楽しみですね。

今回は意欲溢れる30代を中心とした若いキャスティングの中、海老蔵さんは平家物語の朗読と新作歌舞伎舞踊の男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)に出演する。

日本橋からのスタートは江戸の町の中心だったからとも言われてます。

公演日・場所・キャスティング・演目紹介?

【JAPAN THEATER 東京日本橋】2014年10月11日?10月26日

演目、出演者紹介

一、仕舞「屋島」 亀井広忠・川口晃平・坂口貴信

仕舞とは能の面や装束を着けずに袴など素のままで舞う事です。

演目「屋島」とは源平合戦の中、屋島での義経の勇敢な戦いぶりを描いた名作です。

今回は国立劇場養成所で歌舞伎役者の指導にもあたってる坂口貴信さんや、観世流能楽師の川口晃平さん、2007年に日本伝統文化奨励賞を受賞した亀井広忠さんが演じました。

二、朗読「平家物語」 市川海老蔵

ここで海老蔵さんの登場です。

ご存知平家物語とは、平家一門の興亡を描いた名作。

海老蔵さんは仏教的無常観を元に歴史絵巻を朗読しました。

三、落語「江戸噺」 古今亭文菊

えどばなしと読みます。

江戸時代に生きた人々の様子を描きました。

海老蔵さんと幼馴染でもある文菊さんが明るく粋な雰囲気にしてくれました。

四、歌舞伎舞踊「藤娘」 市川男寅

女方舞踊の代表作ともいえる藤娘。

演じるのは若干19歳の若手歌舞伎役者七代目市川男寅。

五、歌舞伎舞踊「男伊達花廓」 市川海老蔵

いよいよ海老蔵さんの本番です。

今回の演目は “おとこだてはなのよしわら”と読み、新作のようです。

「歌舞伎に女伊達というのはあるのに男伊達はない。じゃあ作っちゃおう!」

っとの発想から作った娯楽性の高い新作舞踊でした。

続いて京都南座の公演を見ていきましょう。

【JAPAN THEATER 京都南座】2014年10月29日?11月2日

演目、出演者紹介

一、三味線「独奏」 上妻宏光

京都公演のみの津軽三味線を “三味線プレイヤー” と称す上妻宏光さんが奏でました。

二、仕舞「屋島」 林宗一郎・浦田保親・味方玄・橋本光史

京都・南座公演の仕舞は日本橋公演の時と出演者が違います。

「能を京都から世界へ」と海老蔵さんと同じ志を持つ林宗一郎さん、海外公演も多数参加された事のある京都橘大学能楽部の講師も務めるベテラン浦田保親さん、「テアトル・ノウ」と言う新しい能を編み出したとされている味方玄さん、京都を中心に活動されてる若手能楽師の一人橋本光史さんの出演でした。

三、朗読「平家物語」 市川海老蔵
四、落語「江戸噺」 古今亭文菊
五、歌舞伎舞踊「藤娘」 市川男寅
六、歌舞伎舞踊「男伊達花廓」 市川海老蔵

感想

今回のJAPAN THEATERは歌舞伎と同じ伝統芸能だが普段は同じ舞台に乗ることはないとされていた「能」「落語」などを同じ舞台にしたのが一番のミドコロだったのではないでしょうか?

「歌舞伎」は歌舞伎、「落語」は落語、などと形づいてた物が歌舞伎界の異端児により見事に融合され、新たな客層をターゲットに作り上げたのは「さすが海老蔵さん!!」の一言です。

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また企画のみならず本業の方もさすがでしたよ。

まず朗読の方ですが、本人いわく「自分はこういうのは苦手で…。」と言いつつも、緩急、抑揚を付けて読み上げる様はまるでその場面がおもい浮かび上がってくるようにも感じました。

最終演目の「男伊達花廓」という新作歌舞伎舞踊も見事でした。

刀や傘で邪魔立てする敵対役に尺八で応戦しながら廓へ会いに行く様を踊りで表現する立ち回りは、迫力満点で「見に来た甲斐があった」とおもわせる見事な演技でした。

そして最後には、広げた傘で海老蔵さんの屋号・成田屋の定紋 “三升” を作り上げるという見事なファンサービスを見せてくれたのは何より嬉しかったです。

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世間では洋モノが流行り日本古来の歌舞伎離れが進む中、今回の「和の世界 JAPAN THEATER」を見て改めて

歌舞伎のみならず能や落語、狂言といった全ての日本伝統芸能の素晴らしさを痛感致しました。

「JAPAN THEATER」 シンガポール公演

歌舞伎を世界に!

海老蔵さんの想いをもとに今回の「JAPAN THEATER」はシンガポールでも公演されました。

ヨーロッパでの公演は何度か開催されてる海老蔵さんだが、近年では中村橋之助さんの「平成中村座ヨーロッパ公演」、「平成中村座ニューヨーク公演」や坂東玉三郎さんの「中国・昆劇、北京公演」など、歌舞伎が世界に進出しつつある中、今回のシンガポール公演はどうだったのでしょうか?

日本公演でのJAPAN THEATERとは演目が少し違うようです。

ではJAPAN THEATERシンガポール公演とは、どのような内容だったのでしょうか?

こちらも感想を含めて書いてみました。

【古典への誘い ?JAPAN THEATER ?】2014年11月14日?16日シンガポール

今年2014年11月14日から16日までの三日間、シンガポールで話題のホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」で今回のJAPAN THEATERは公演されました。

開催前の記者会見は、同ホテル内の会場Osteria Mozza Restaurantで多くの地元マスメディアが駆けつける中行われました。

海老蔵さんは羽織袴の正装で登場し、今回のシンガポール公演にあたっての意気込みを話してくれました。

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今回のJAPAN THEATERのミドコロと言いますと、やはり日本の伝統芸能の共演でしょう。

同じ舞台に立つことはないとされていた「能」「落語」や「歌舞伎」などの伝統舞踊 が一度の公演で見れるとは、まさに歌舞伎新時代と言えるのではないでしょうか?

また “敷居が高い” とされていた「能」と庶民に親しまれてきた「歌舞伎」が同じ舞台に立つ事を、

「お能という芸能は600年ほどの歴史がございまして、歌舞伎というのは400年の歴史があります。

お能というのは、今まではたいへん敷居の高いものと日本ではされていまして、歌舞伎というのはどちらかというと庶民に愛されるものでございますから、なかなか一緒の舞台に立つことはなかったのですが、ここ数年はこういうふうにできるようになってきたかなというところです」

と海老蔵さんは説明されてました。

JAPAN THEATERシンガポール公演のミドコロなどはわかりましたが、では日本人が海外で何かをするときに一番肝心な “言葉の壁” はどのように乗り越えたのでしょうか?

こちらも海老蔵さんが説明してました。

記者からの質問です。

記者:外国人が能や歌舞伎を見る時、言語とか長さとか、難しい点がある。どう乗り越えますか?

海老蔵:今回は字幕を用意する予定。お能も歌舞伎も日本でやる時より短くしています。

歌舞伎舞踊などは日本人も音楽を聴きとっているわけでないのです。

言葉の壁を意識しないことを意識。ボディーパフォーマンスが重要。そういうことで乗り越えていきたい。

と海外向けにアレンジを加えた事を説明。

そして海老蔵さんは今回ナゼJAPAN THEATERをシンガポールで公演するのか?を日本での制作発表で話してます。

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「最近はアジアが大切だと思うようになりました。シンガポールという国の力強さ、伸びていく力にあやかって、私も伸びていきたい」

面白そうですね。

では、演目とキャスティング、あと一番の楽しみの海老蔵さんの出番などを見ていきましょう。

演目、出演者紹介

口上 市川海老蔵

海老蔵さんの挨拶から始まりました。

一、落語「転失気」 古今亭文菊

日本公演の時と同じく古今亭文菊さんの落語です。

医学用語の意味がわからないのに知ったかぶりをする人々の噺(はなし)の転失気。

10分程度の短い落語なので海外の人にはわかりやすくて良かったのでは。

二、能「石橋」 野村昌司・武田友志

「しゃっきょう」と読みます。

1998年に紫綬褒章を頂いた日本能楽会会長の野村四郎の長男・野村昌司さんと趣味で能の仕舞などの稽古なども教えてる武田友志さんの出演。

獅子の顔の能面を使うなど、わかりやすく迫力ある舞なのでこちらも海外の方にはオススメです。

三、歌舞伎舞踊「連獅子」 市川海老蔵・市川福太郎

海老蔵さんの登場です。

今回は父・十二代目市川團十郎さんの部屋子となる三代目市川福太郎との共演。

連獅子(れんじし)とは豪快な毛振りを見せてくれるあの演目です。

こちらです。?

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*連獅子画像

海老蔵さん以前はヨーロッパ公演でもこの連獅子を披露しました。

「歌舞伎を見に来たな!」って感じを思わせてくれるダイナミックな演舞なので海外の人には受けたのではないでしょうか?

感想

「和の世界 JAPAN THEATER」より全体的に短くわかりやすくまたダイナミックな演目が並んでました。

歌舞伎上級者には物足りなさが感じるであろうが、初心者や海外の人が見るには良かったとおもいます。

JAPAN THEATERについて海外の方の反応はどうだったのでしょう?

・とても素敵な話だ。踊り手の動作が正確だしね。

・凄く奇妙だけど美しいよ。美しい国に対して全て尊重するよ。

・全ての動作がまるで美しい絵画のようだ。素晴らしかった。

と、悪くはなかったようだ。

ただ海外の人は目線が違うようで、受け止め方が日本人とは違うようだ。

それもまた歌舞伎の楽しみの一つなのかもしれない。

『【JAPAN THEATER】市川海老蔵が紡ぐ「和の世界」とは?』・まとめ

代々と受け継がれたきた伝統芸能 “歌舞伎” が十一代目市川海老蔵により見事に次世代の新しい歌舞伎として生まれ変わりつつあります。

海老蔵さんの活躍により歌舞伎はより身近に、よりわかりやすく若い方や海外の方にも浸透して行ってるのは確かでしょう。

海老蔵さんと言えばブログが有名ですが、そんなブログを始めたきっかけも「より歌舞伎を身近に!」との思いからでしたね。

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市川海老蔵アメーバブログ

そんな思いから生まれた斬新な舞台、今回のJAPAN THEATERはわかりやすく迫力満点で海老蔵ファンとしては、かなり満足のいく舞台でした。

制作発表でもおしゃってたのですが「攻める姿勢が大事」との事です。

今後も歌舞伎発展の為、日本のみならずドンドン海外進出して欲しい物ですね!

ただ一つ残念な点が この記事を書いてる現時点ではもうすでに公開が終わってるため皆様に紹介できなかった事です。

記事作成が遅くなり申し訳御座いません。

なので本番の臨場感は味わえないのですが、今回の記事を参考に想像して楽しんでみて下さいね。

今回も最後までご覧頂きありがとうございました。

歌舞伎豆知識

最近では能や歌舞伎などの日本伝統舞踊の海外公演がよく行われていますがその歴史は古く、1928年に二代目市川左團次が現在のロシア・モスクワでの公演が初の歌舞伎海外公演でした。

演目は「仮名手本忠臣蔵」「鳴神」「京鹿子娘道成寺」

この時の公演は映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインが影響を受け、のちの傑作「イワン雷帝」のワンシーンの “見得を切る” 場面は歌舞伎を参考にしたとも言われてます。

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市川海老蔵プロフィール

十一代目市川海老蔵
本名:堀越 寳世(ほりこし たかとし)
生年月日:1977年12月6日
出身地:東京都
身長:176cm
体重:80kg
血液型:AB型
星座:射手座
妻:堀越 麻央(小林 麻央)
長女:麗禾
長男:勸玄

妻・小林麻央プロフィール

小林 麻央
本名:堀越 麻央(ほりこし まお)
生年月日:1982年7月21日
出身地:新潟県
血液型:A型
星座:さそり座
夫:堀越 寳世(十一代目市川海老蔵)
姉:小林 麻耶
長女:麗禾
長男:勸玄

義姉・小林麻耶プロフィール

小林 麻耶
本名:小林 麻耶
生年月日:1979年7月12日
出身地:新潟県
血液型:A型
身長:157cm
星座:蟹座
職業:フリーアナウンサー
妹:小林 麻央

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