【映画・利休にたずねよ】市川海老蔵の出演拒否を覆した利休の魅力とは?

「意中にない男性に口説かれて好きになってしまった女性の気持ちがわかりました」

2013年12月7日に公開された映画『利休にたずねよ』に主役の利休役で出演した市川海老蔵は当初このオファーを断り続けていた。

その海老蔵さんを監督はどのようにして口説き落したのだろうか?

そして本番でも使用されたと言われてる3億円の茶碗とはどんなものなんでしょうか?

今回は海老蔵さんが好きになってしまった利休の魅力について調べてみました。

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千利休(せんのりきゅう)ご存知ですか?

聞いたことある方もおられると思いますが、安土桃山時代にかけて天下の織田信長、豊臣秀吉に仕えたとされる商人、茶人です。

いわゆる「茶道」とはこの人が確立したとされている。

だが最後は虚しくもその仕えてた豊臣秀吉の逆鱗に触れ、切腹を命じられその生涯を終える事になります。

千利休(せんのりきゅう)

1522年に大阪・堺で、納屋衆(倉庫業)をしている家庭に生まれる。

祖母が室町時代の8代将軍足利義政の茶同朋をしていた影響で幼い頃から茶の事を知るようになる。

17歳で茶の湯を学び、宗易(そうえき)と名乗るようになった。

宗易は47歳の時、織田信長の前で茶をたて茶の腕前を認められ贔屓にされる。

だが、信長は本能寺の変で討たれてしまった。

その後、豊臣秀吉にも茶の腕前を認められ、茶坊主に取り立てられる。

宗易62歳の時、正親町天皇(おおぎまちてんのう)に茶をたてたのが気に入られ、この時に利休の名を賜わった。

利休はその後「侘び茶」という様式を形創る。

秀吉をもてなした逸話の一つに「千利休とアサガオ」というのがある。

《千利休とアサガオ》

ある朝、秀吉が利休に茶会に招かれると庭の朝顔が全て切り取られていた。

不審に思いながら秀吉が茶室に入ると、床の間に一輪だけ朝顔が生けてあり、一輪ゆえに際立てられた朝顔の美しさに秀吉は深く感動した。

秀吉と利休はかなり仲が良かったと言われている。

また秀吉は利休の事を信頼していた。

豊臣政権内では、「公儀の事は秀長に、内々の事は利休に…」と言われてたほどの親密ぶりだった。

ではなぜそこまで信頼していた利休に秀吉は切腹を命じたのでしょうか?

幾つかの諸説がありますので紹介しましょう。

千利休の切腹理由

  • 安い値段の茶器類を高額で売り私腹を肥やした疑いを持たれていた説
  • 茶道に関しては譲れないものがある利休と茶道の事で秀吉と対立したという説
  • 利休の娘を自分の女にしようとした秀吉だったが、それを利休が拒んだからという説
  • 権力者である秀吉とどうしてもオリが合わず、自負心の対決の結果という説

と、色々言われているが一番の有力な情報は、

「大徳寺の利休の木像」が原因と言われている。

これは、大徳寺が利休に恩を感じ山門に利休の木像を建てたのだ。

そうなるとこの門をくぐる秀吉は利休の下を通る事になってしまう。

その事にかなり激怒した秀吉は利休に切腹を命じたとされている。

今もなお色々な説が飛び交ってるので確かな理由は定かではない。

『利休にたずねよ』の利休役を市川海老蔵にオファー

映画「利休にたずねよ」は、第37回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞も受賞した有名な作品になったのだが、海老蔵さんは当初このオファーを断り続けていた。

利休と言えば1989年には映画界の重鎮・三国連太郎さんが演じた事でも有名だが

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その利休役をなんで僕に(?)と、利休役としてはまだまだ若すぎるという事もあったのでしょう。

だが今作品の監督・田中光敏は諦めなかった。

撮影に入る4年ほど前から「利休役は市川海老蔵しかいない」と原作者の山本兼一にも訴え続けていた。

その山本兼一も手紙を出すなどして口説き続けた。

そして、ちょうどこの時期です。

海老蔵さんはあの事件を起こしてしまいます。

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そうです「市川海老蔵暴行事件」です。

この事件は歌舞伎界の損害額が5億円とも言われたかなりのイメージダウンになる影響を受けた。

海老蔵さん出演のCMなどは放送打ち切りになるなどの大打撃を受け、各スポンサー達は海老蔵さんから離れていってしまいます。

だがそんな中、監督・田中光敏と原作者の山本兼一は違った。

「どうしても利休は海老蔵に!」

との思いは益々強くなる一方で態度を変えず口説き続けた。

そんなこんなもありつつ海老蔵さんは「そこまで言うのなら」と原作に目を通してみたところ、利休が枯れた茶聖ではなく、情熱的な人に描かれていたのが非常に面白く感じ、なぜ自分にオファーしたのがわかったようです。

のちに海老蔵さんは、

利休がいきなり利休居士になったわけではない。

若い頃は恋もするし、若気の至りもある。

利休さんは蓮の花のように、泥水も清水も飲み込んで、花を咲かせていったのだなと、その両方を知っていて、茶道の所作もできるということで、僕をご指名くださったのかと思い至りました。

と、自分の生い立ちを照らし合わせて共感できたのが、後のオファーを承諾したきっかけにもなったようです。

監督に口説かれ続けた海老蔵さんは

それまであまり意識してなかった男の子に好きだ好きだと言われ続けた女の子が、次第に相手のことが気になるようになり、一度だけ会ってみようかという気になる。

と、そんな感じで原作者・山本兼一と会うことになります。

ですが「納得ができる台本ができるまでは出演するか答えられない」と、まだオファーを承諾したとは言えない返答で二人の巨匠を困らせたという。

本物を追求する余りの海老蔵さんの本音とも言えるでしょうね。

「それでも構わないっ利休は海老蔵で!」

口説かれ続けた海老蔵さんは、

「意中にない男性に口説かれて好きになってしまった女性の気持ちがわかりました」

と、やっと利休役を受けることを決めました。

千利休の魅力とは?

東京オリンピックの招致活動で、流行語にもなった「お・も・て・な・し」という日本人独特の風習あるが、このおもてなしと言えば千利休を思い浮かべるのは私だけではないのじゃないでしょうか?

利休は “茶の湯” を大成させた事でも有名だが、茶の湯というと細かい作法などを連想しがちですよね?

ですが利休の想いは違ったようです。

「亭主が客に対して精一杯心を込めて接し、客もまた亭主の心使いに感謝し喜ぶ。」

そんなお互いを想いやる気持ちを表現したのが “茶道” である。

お茶を出し相手が喜んでくれる、その一瞬のために時を費やす亭主とその心意気を感じ感謝する客。

そう、これが本物の「おもてなし」ではないだろうか?

また利休と言えば、非常に几帳面で完璧主義者でもあった。

好みの茶碗を作ってもらう為に細かい注文をしたにも関わらず、100個できたとしてもその中から納得できるのはわずか1個のみだったという。

海老蔵さんもこんな利休に魅力を感じたのではないだろうか?

日本の伝統文化である”歌舞伎” を演じる歌舞伎役者の海老蔵さんは、同じく日本独特の文化 “茶道” には同じものを感じる。

今まで数々の悪い噂もあったが、仕事に対しては真剣でストイックな海老蔵さんはどことなく利休に似ている。

監督もそれを感じて海老蔵さんを選んだのでは(?)と私はおもう。

3億円の茶碗?利休を演じてみて…

海老蔵さんが利休を演じるポイントとは?

非凡な才能の持ち主でストイックなまでに “美” を追求する利休は、芸術家ならではの狂気も秘めていた。

かなり気性の激しい一面もあったといえる。

ですが信長や秀吉に仕えてる茶人のためそんな激しい心は表に出さないようにした。

利休の内に秘めた思いが原作から感じられたので、そこをどう演じるかがポイントでした。

と利休を演じてみた感想でした。

また、お茶の稽古を重ねていくうちに本物の茶器を使いたくなってしまったらしくプロデューサーに「本物じゃなくちゃダメだ」とワガママを言ったところ、利休好みの黒樂茶碗「万代屋黒(もずやぐろ)」という茶碗を用意して下さったみたいです。

素人の私にはこの茶碗が何者なのかまったくわかりませんが、調べていくとなんとこの茶碗、3億円の値が付いたと言われる恐ろしい物でした。

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(これが3億円だなんてっ!シロウトにはわからん。)

使用する条件として、お湯を通すのは1回だけと言われたそうです。

そんな茶碗を海老蔵さんは「これはただの土の塊なんだ」と自分に言い聞かせ本番に挑んだそうです。

一般人は3億円が土の塊なんだとはおもえませんよね(?)さすが利休役に選ばれただけありますね。

海老蔵さんは今までも “お茶” の経験はあったらしいのだが、今回利休を演じて益々お茶の魅力に取りつかれました。

「お茶には人の心を溶かす力がある」

とまでおっしゃってる海老蔵さんは今作品のギャラはほとんど茶器につぎ込んでしまったみたいです。

また今作品は父・市川團十郎とも共演し、しかもこの作品が父の遺作ともなった。

「いい勉強もできたし、いい思い出にもなりました」

と自らを口説いてくれた監督と原作者に感謝のコメントを残しました。

『【映画・利休にたずねよ】市川海老蔵の出演拒否を覆した利休の魅力とは?』・まとめ

原作・山本兼一、監督・田中光敏による茶道に美意識を傾けた千利休の人生を描く歴史小説が今回市川海老蔵の主演により映画化された作品「利休にたずねよ」

ストーリー⇩⇩

「天下一の宗匠」と名をはせる利休。

しかしやがて豊臣秀吉に疎まれ、武士でないにもかかわらず切腹しなければならなくなった。

その理由をある女性との秘められた恋とともに描き出していく。

若い利休が色街に入り浸っていた頃、高麗からさらわれてきた女と出会い、その気高いたたずまいと美しさに心を奪われた利休だったが、やがて別れの時が迫る。

かなわぬ恋に対する利休の情熱はある事件を引き起こす事になってしまうのだが・・・

続きは本編で!

3億円の茶碗を土の塊だと、茶人を演じる歌舞伎役者の演技とは?

利休演じる海老蔵さんの演技に注目です。

公開:2013年12月7日

監督: 田中光敏

原作者: 山本兼一

キャスト:中谷美紀、 市川團十郎、 伊勢谷友介

今回も最後までご覧いただき有難うございます。

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市川海老蔵プロフィール

十一代目市川海老蔵
本名:堀越 寳世(ほりこし たかとし)
生年月日:1977年12月6日
出身地:東京都
身長:176cm
体重:80kg
血液型:AB型
星座:射手座
妻:堀越 麻央(小林 麻央)
長女:麗禾
長男:勸玄

妻・小林麻央プロフィール

小林 麻央
本名:堀越 麻央(ほりこし まお)
生年月日:1982年7月21日
出身地:新潟県
血液型:A型
星座:さそり座
夫:堀越 寳世(十一代目市川海老蔵)
姉:小林 麻耶
長女:麗禾
長男:勸玄

義姉・小林麻耶プロフィール

小林 麻耶
本名:小林 麻耶
生年月日:1979年7月12日
出身地:新潟県
血液型:A型
身長:157cm
星座:蟹座
職業:フリーアナウンサー
妹:小林 麻央

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